私たちが考えるまちづくりの原点
近年、無責任、無関心、無気力で自分さえ良ければ他の事はどうでも良いような、そんな日本人が増えてきているように思える事件が増えてきました。
以前は、一歩外に出れば当たり前のように行き交う人と挨拶し、清掃は自分の家の前だけでなく隣やそのまた隣まで掃いていました。煮物をたくさん作ったからとお裾分けし、ちょっと醤油を貸してと隣の家に行ったのは遠い昔なのでしょうか。このような日本的な文化は「向こう三軒両隣」という言葉にもあるように、近所付き合いからお互いに関心を持ち、その輪が地域のつながりとなり、まち全体に広がるというかたちでまちづくりが形成されてきました。
戦後の高度成長に伴い新興住宅地が増え、都市圏の人口が増大し、それ以外の地域は過疎が進みました。しかし、急激な社会環境の変化や核家族の増加により近所付き合いが減少し、「隣は何をする人ぞ」という言葉も生まれました。以前は自分の子ども以外の子ども達でも必要があれば叱ることを当然していていたにも関わらず、挨拶すらできなくなってきていると感じられます。
わが子の事ばかりに目がいく現代社会に対して、以前はまち全体で子ども達を育てていました。また、マニュアル化された情報から学ぶ現代に対して、必要な知識は年長者から学ぶ事で年長者に対する敬意、文化の継承も同時に行われてきました。互いに関心を持ち、地域のコミュニティがまちづくりに繋がる。これこそがまちづくりの原点であると考えます。
